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大崎上島と種田 山頭火

2009年1月号に公報掲載された記事とリンクした内容です。

生野島と関連した内容であげるべきだと思いますが、資料の整理ができていません。

過去10年の資料を見ると、膨大な量となっており、大変なことだなと思います。

ネット時代となった今では、少しでも正確な資料をあげるのは、自分に与えられて使命かなと思っています。




種田 山頭火に関しては、青空文庫で作品は公開されています。

作家別作品リスト:No.146作家名: 種田 山頭火

また、来島された秋山巌さんのホームページ

嵐山光三郎 山頭火の国東半島を行く

陰ながら尽力された、関係者の皆さま

内容の高い、文化保存活動をされている

東野の郷土史研究家、馬場 宏さん

正光坊住職 不二川貫浄さん

には、感服します。

一文で、紹介できない位の歴史、努力の積み重ねがこの島の文化を守っていると思うと、見えない責任も感じます。

ブログの小窓で入力するのも、精神的に合わないし、編集するのも大変なので、ブログはやめて、しっかりした項目に分けて、見るに堪ええるホームページを作らなければいけないなと感じています。



 七月十八日 晴。

散歩、鳩、雀、月草。……
しばらくにして。……
午前一時発動汽(マヽ)船で生野島へ渡る、Kさん、奥さん、お嬢さん、お嬢さんも久しく(マヽ)に、五人、風もよろしく人もよろしく。
無坪さんは芸術家だ。
夕潮に泳ぐ、私だけ残つて。
星月夜、やつぱりさびしいな。

 七月十九日 晴。

未明散歩。
山鳩、水声、人語。

鶴岡――仙台。

  秋兎死君に
これがおわかれのガザの花か
秋兎死うたうてガザ咲いておくのほそみち
あふたりわかれたりさみだるる
はてしなくさみだるる空がみちのく
  平泉
ここまで来しを水飲んで去る
水音とほくちかくおのれをあゆます
水底の雲もみちのくの空のさみだれ
こゝろむなしくあらうみのよせてはかへす
あてもない旅の袂草こんなにたまり
みんなかへる家はあるゆふべのゆきき
さみだるる旅もをはりの足を洗ふ
梅雨空の荒海の憂欝
その手の下にいのちさみしい虫として
  永平寺
てふてふひらひらいらかをこえた
水音のたえずして御仏とあり
山のしづかさへしづかなる雨
法堂あけはなつあけはなたれてゐる
何もかも夢のよな合歓の花さいて
わかれて砂丘の足あとをふむ
島が島に天の川たかく船が船に
ゆう凪の蟹もそれ/″\穴を持つ
今日の足音いちはやく橋をわたりくる
  竹原 生野島
萩とすすきとあを/\として十分
すずしく風は萩の若葉をそよがせてそして
そよかぜの草の葉からてふてふうまれて出た
  無坪兄に
手が顔が遠ざかる白い点となつて
旅もをはりのこゝの涼しい籐椅子
死にそこなうて山は青くて
  螻子君に
朝風すずしくおもふことなくかぼちやの花
朝の海のゆう/\として出船の船
ヱンヂンは正しくまはりつゝ、朝
ほんにはだかはすずしいひとり

 七月十九日(続)

老鶯しきりに啼く、島の平和。
島もうるさいね、人間のゐるところ、そこは葛藤のあるところ。
昼寝の夢はどんなであつたらう!
水音の
こゝろのふるさと
波がしろくくだけては
けふも暮れゆく
待てば海路のよか船があつた、紫丸に乗せてもらうて竹原へもどることが出来た。
夕凪の内海はほんにうつくしい。
一期一会、いつも、いつも一期の会。
夜は螻子居の家庭をうらやみつゝ寝てしまつた。


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