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空洞化から始まる負の連鎖

 「福祉の町」を標語に力をいれている大崎上島町です。
広島県では、高齢化率は、3位。
島の中では、空洞化の激しい木江地区、東野地区などはもっと高い割合だと推測されます。

 下の表は、平成20年度のデータですが、上位3位は僅少差です。
逆転の可能性は大であり、県の平均の22.3%と比べ、約2倍と極端な高齢化率となっています。

それだけ真剣に状況を認識しなければいけないと思います。



5歳階級別比較(%)
平成19年人口動態統計年報(第36号)から





5歳階級別比較(実数)

 お隣の下島には、呉から橋がかかり、陸続きとなり大崎上島の交通環境が更に悪化する結果になりました。
昨年は、年初から原油高で燃料費高騰、そしてアメリカ発の世界経済破綻、利用客の減少から船舶会社は、メバル、木江、沖浦、大長の高速船の廃止が決定しました。
まさに、この葉のごとく風にたなびく大崎上島です。
経済第一の政策は、住民の利便性を考慮してくれません。





必ずしも、橋が架かれば、問題が解決することではない。

東北新幹線が開通して、東北地方の人口を観察すれば、逆にストロー現象で人口減となっている。

大三島に橋がかかったからといって、人口は増加してはいない。

しかし、目に見えない安心感は大きい。

高齢化の先で、待ち受ける最後の時、「死の瞬間」なのだろう。


この地域には、

橋もない、

交通の便は人口規模からいって一番悪い場所になっているのかもしれない、


しかし、ない、ない、の先は、失望しか残らない。

総轄すれば、人間は気の生き物であり、気が抜けたときに、老いがおそってくる。

それでは、気を抜かずに目的をもって生き甲斐を持って、地域社会を支えることが、地域の利益に結びつく。

予防医療は、最善の策なのかもしれない。

地域のアイデンティティの確立に向けて、知恵をだしていかなければいけない。








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