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「産科充実を」43% 安芸津病院について商工会アンケート

長い間 医療問題をスルーしていたので、ネットからまとめてみました。手抜すぎ?
交通問題と同様に医療問題も、重要なテーマです。
「妊娠・出産の医療」の充実を望む声は、対岸の火事ではありません。
議員さんにも、広域医療問題を積極的に取りあげてくださる方もいらっしゃいます。
カテゴリに病院・医療を追加しました。


'10/10/8 中国新聞から

 患者減少と赤字が続く東広島市安芸津町の広島県立安芸津病院について、安芸津町商工会は6日夜、経営改善策を探る住民アンケートの結果を報告した。医師不足で休止中の産科や土日診療を取りやめている小児科の充実を求める人が、ともに約4割を占めた。データは今後の病院経営に役立ててもらう。



 安芸津町や竹原市などで3千人に聞き2477人(82・5%)が答えた。充実を望む分野(複数回答)は「妊娠・出産の医療」が最多の43・3%(1073人)。産科は2002年度から休止中で、市内では東広島医療センターが来年秋に地域周産期母子医療センターを開設する。

 このほか「小児医療」が37・1%(921人)、「磁気共鳴画像装置(MRI)など検査設備」が33・7%(835人)だった。

 改善を望む点は「待ち時間」が22・0%(546人)で、「医療水準」が20・7%(514人)。病院を「信頼している」「やや信頼している」は計68・5%(1699人)だったが、医療の質を「よい」と評価した人は33・8%(839人)にとどまった。

 結果は、同日正式に発足した安芸津病院を支援する会の総会で報告された。安芸津病院の昨年度の利用者は、呉市の医療機関への患者流出などで延べ約12万3千人と04年度より約2割減。経常損益は約2億8千万円の赤字となった。(境信重)

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医学生が島の実情学ぶ 訪問診療など同行

中国新聞から 


医学生が島の実情学ぶ 訪問診療など同行 '10/8/20


 ▽広島県と広島大がセミナー

 広島県と広島大は19日、県内の地域医療を将来担う同大「ふるさと枠」などの医学生36人を対象に、恒例の地域医療セミナーを始めた。導入2年目のふるさと枠が20人を超え、初めて大学が企画段階から参画。中山間地域で開いていた現地研修を島しょ部に移し、呉市、尾道市瀬戸田町、大崎上島町の計9カ所に分かれて学んだ。

 ふるさと枠は、県内の医師不足地域で一定期間働けば奨学金返還が免除される制度。ほかに自治医科大の県出身者10人なども参加。訪問診療に同行したり患者の声を聞き取ったりして、島が抱える医療の実情を体感した。

 3市町のうち大崎上島町は近隣市町と橋で結ばれておらず、救急艇での患者搬送が年間約200件ある。同町明石の田村医院では学生4人が田村淳副院長(42)の診療を見学。消化器科が専門の副院長が最新型内視鏡で、輸血を伴わない範囲の治療をする様子に見入った。

 人口約8700人の同町は高齢化率が40%を超え、6医院の医師11人がカバー。ふるさと枠の1年高橋江奈さん(19)=呉市=は「お年寄りたち患者は、地域医療への満足度が高い」と驚いていた。

 現地研修を踏まえ20日、島のよりよい医療についてグループ討議をする。引率した広島大医学部地域医療システム学講座の竹内啓祐教授(57)は「早期の実地体験が大事。学生も地域医療のイメージをつかめたようだ」と手応えを話した。(白石誠)



【写真説明】最新型の内視鏡で診察する田村副院長から説明を聞く医学部の学生=右の2人(広島県大崎上島町の田村医院)

安芸津病院支援へ住民も力 講座・アンケートで連携

10/3/24

▽病院側、4月から訪問看護開始

 患者の減少で赤字が続く広島県立安芸津病院(東広島市安芸津町)を支援する住民の会が今月発足した。

病院と連携して公開講座やアンケートを実施し利用を呼び掛ける。

病院側は、地域住民の高齢化への対応と在宅医療の充実を目指し、4月に訪問看護を始める。

 安芸津病院は町内と竹原市、大崎上島町、呉市安浦町を診療圏とする地域の中核病院。

呉市の医療機関への患者流出などで、昨年度の利用者は延べ約13万2千人となり、2004年度に比べ17・5%減少した。

昨年度の経常損益は約3億円の赤字で、本年度もほぼ同額の赤字となる見通しだ。

 昨年4月に150床のベッドのうち50床を休止。

土日の小児診療も広島大の医師派遣取りやめで10月から中止した。

8人いる内科医師が広島大医局の異動で4月に2人減る。

 支援する会が18日夜に商工会館で開いた会合には約35人が参加。

大木昇三会長は「病院は地域の頼みの綱。存続に向けて知恵を出してほしい」と訴えた。

 井上正規院長は「職員一丸で改革を進め、難局を乗り越えたい」と述べ、通院の難しい高齢者たちへの訪問看護に乗り出すことを説明。

診療報酬を確保するため患者の平均在院日数を21日以内とする一方、急性治療を終えた亜急性患者に対し、一部の病床で90日間を上限にリハビリなどを始めたと報告した。

 支援する会と安芸津病院は4月3日、骨粗しょう症や消化器疾患をテーマに公開講座を安芸津公民館で開く。

6月ごろには、病院に必要な改善点などを住民に聞くアンケートも実施する。(境信重)

【写真説明】安芸津病院の現状について井上院長(手前)から説明を受ける住民

公立病院力(上) 赤字7割 改革手探り

2010年04月22日朝日から

医師が不足し、診られる患者が減ったために収入が減る。採算のとりにくい医療や過疎地での医療を担う公立病院が、こんな悪循環で岐路に立っています。昨春、国の旗振りで、経営を黒字に換えようと各病院が「改革プラン」をつくりました。ベッドを減らしたり、備品代を節約したり。各地で試行錯誤が続いています。地域の「公立病院力」を2回にわけて見ていきます。(錦光山雅子)


■高齢者対応にシフト/東広島の安芸津病院


 「我々の先輩の血のにじむ頑張りで生まれた病院。我々で何とか支えられないか」

 3日、東広島市安芸津町地区の公民館。集まった約250人を前に、大木昇三さん(69)が訴えた。

 「病院」とは、公民館の隣にある県立安芸津病院(1948年設立)。大木さんは住民がつくった「支援する会」の会長を務める。この日、病院が開いた公開講座に合わせて講演会を開き、参加者に病院の現状と協力を訴えた。

 同病院は患者数の減少などから収益の減少が続く。2009年度で約3億円赤字となる見込みだ。収益の柱となる入院患者数(延べ)は08年度までの10年間で1万人近く減った。ベッドの利用率も01年度は9割を超えたが、08年度は7割を切った。

 病院は昨春、全3病棟(150床)のうち1つ(50床)を閉鎖。大木さんたちは約3万3千人分の署名を集めて反対したが、変わらなかった。「このまま小さくなって、なくなってしまうんじゃないか」。大木さんは心配する。

 患者が減る一因は、周辺の人口減と高齢化だ。安芸津町地区の人口は1万1444人(09年)。5年前から約800人減った。高齢者の比率は高まり、今は約3割。慢性疾患のお年寄りが増え、すぐ治療が必要な患者を想定した病院の機能とずれも出てきた。

 加えて医師不足。週数回の外来をみる非常勤医師は確保できても、入院患者をみるのに必要な常勤医師が足りず、入院を制限せざるを得なかった。特に響いたのは01年秋の産科の休止。翌年度の入院患者数は、約5千人減った。

 今年4月、病院は改善に乗り出した。100床のうち10床の用途を切り替え、手術や治療を終えた患者が自宅に戻れる程度に回復するまでの入院用にした。独り暮らしのお年寄りが、なかなか自宅に戻れないケースが目立つためだ。自宅で暮らす慢性疾患のお年寄りに対応するため、看護師による訪問看護も始めた。医師による公開講座の開催を周辺市町に提案し、利用増につなげようとしている。

 ベッド利用率の目標は9割。4月中旬には87%まで回復した。「潜在的なニーズはある。待っているだけでなく、必要な見直しはしたい」と杉原正夫事務長は話す。


■節約・老健用ベッド・・・効果は


 経営が苦しいのは、安芸津病院に限らない。総務省の「地方公営企業年鑑」によると、08年度決算では公立病院の約7割が赤字だった。

 同省は07年末、公立病院の経営改革のための「ガイドライン」を策定。経営の効率化▽周辺病院との再編・ネットワーク化▽経営形態、の3点から実態を見直し、3年以内をめどに黒字化を目指すためのプランを08年度中に作って09年度から取り組むよう促した。

 ガイドラインでは、07年度までの3年間のベッド利用率が70%に満たなかった場合は、ベッドの削減や、診療所(19床以下)への縮小が「適当」とした。ベッドを減らした病院の運営自治体には、今後5年間、削減前のベッド数に見合う額の地方交付税を配分するという「あめとムチ」策で誘導した。

 こうした動きを受け、中国地方でも、ベッドの削減や新たな収入確保策などが進んでいる。

 例えば、鳥取県智頭町の国保智頭病院は08年度末、約7億円の資金不足があった。プラン策定に合わせ、深刻な不良債務を抱える病院向けの「特例債」や銀行からの借り入れで不足を埋めて再出発。職員の給料を減らしたり、医薬品の購入先を1社に絞ったりして節約した。病院のベッドを減らした分を、介護が必要なお年寄りをみる「老人保健施設」のベッドに振り向けたり、健診センターを開いて受診者を増やしたりして収入増を図った。こうした取り組みで、当初の想定を上回る早さで業績が改善している。

 ほかにも、ベッドを持たない地元の開業医に、空いている手術室やベッドを貸したり、通常よりも高額な個室ベッドを増やしたりして収入を増やそうとする病院もある。

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