瀬戸内和船工房と舟宿「ひな」の物語から
帆船「ひな」は一枚帆二丁櫓帆柱高6m80cm艇長7m40cm幅2m10cm総重量1200kg定員7名の純木造船となっている。
有難いことに、鮮明な動画で海上を疾走する帆船「ひな」の姿が見ることができる。
帆船が風の力でこれだけ軽快に海上を疾走する姿をみると、能島村上水軍が、3日間で、淡路島沖に到着したとの記述が本当じゃないかと思えてくる。
木造船は、昭和40年後半までは、大崎上島でも製造している様子を間近でみることができた。
垣根を越えると造船所があり、木造船と鉄鋼船の両方を作っていた。
木造船に関していえば、松(すぎかも?)の匂いが強烈で、鉋で削った木屑からでる香は、一生忘れることのできないぐらい、強烈なものだった。
芳香剤に通じるツンとして匂いだ。
当時は当たり前と思えた風景も今では大変 貴重なものになってしまった。
しかし、平成の時代に、中世で活躍した源平合戦で使われた戦闘艇が復元され、海原を走る姿を拝めるのは、実は、贅沢な瞬間であることに感謝しなければいけない。
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