広島県大崎上島町の和太鼓をマスターしようと、全国の大学生たち約110人が23日~3月2日、町内で体験合宿を開く。島では例がない規模の若者の合宿で、練習や寝泊まりは旧木江中校舎を活用する。
合宿を年5回開く大学横断グループ「キッカケ」が企画した。メンバーが昨年、島で和太鼓を体験。住民の温かさに触れ、中四国地方で初の開催を決めた。町教委が受け入れ準備を進め、期間中は地元の大崎なぎ太鼓保存会がサポートする。
保存会の曲「曙光(しょこう)」をマスターする予定で、28日に成果を披露する。基本的に学生同士で練習するため、教え役の学生が先乗りして保存会メンバーから習う。
旧木江中は2009年に閉校。学生はコンビニエンスストアがない島で、共同生活を送る。海に面した校舎での星空観測などを通じ、島の自然にも親しむ。
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