解説者のもっていた事業仕分けの資料を開けると、
「みなと振興交付金」の内容で、大崎上島の資料そのものずばりが、
偶然 一瞬だけれど、ブラウン管に写りこんだ。
全国放送で、ゴールデンタイムの放送だが、気がついた人間はおそらく私しかいないだろう。
島の事業であるが、仕分けの結果がどうなったのか、
住民に報告する人間もいないだろう。
住民自治といいながら、地域政策と住民が分離しているいい例だろう。
元気な自治体で、時代にアップデートな若くて政治に関心のある人なら敏感に反応するだろうが、ちょとむなしい。
しかし、国の財政は火の車なのだろう。
年金に詳しい人なら、自分達が、一体いくらもらえるか年金の額を計算すると、驚くだろう。
国民年金に関していえば、6万そこらで、いったい生活できるのだろうか。
この国を歪めているのが年金受給の条件だ。
元気で、働く意欲のある若い退職者が、この受給制限に合わせてパートをしたりするのは、滑稽だ。
若い世代の雇用の場を奪うと言われそうだが、本来の生産的経済とは、富が富を産み、豊になることだ。
労働の概念までも歪めてしまったのかと思うと、「こりゃ、あかんわ!」と思ってしまう。
こうなると生活保護の最低保証のほうが、国民年金より上回っている現実をみると、何の為にまじめに納めてきたのか、ぼやきたくもなるだろう。
日本で一番国際競争力のない分野は、間違いなく政治だろう。
いくら、マスコミが騒いだところで、現実はなにも変わらない。
田舎の百姓は泣いている。
まず、後継者がいないこと。
そして、高齢化で畑を荒らすこと
競争力もなくなり、つくる気力もなくなること。
そして、獣害、つまり猪の繁殖の原因で島内の至るところで、畑の土を掘り起こされ、手塩にかけた商品を一瞬にして食い荒らされること。
ちなみに、猪は、みみずと、蝉の幼虫が大好物だそうだ。
後10年も経てば、島中のほとんどの農家が消えてしまうことだろう。
そうなれば、食に困った猪は、プレハブ、人家にも入ってくるだろう。
一説には、飼育していたイノブタが、逃げて野生の猪とくつついたとか。
放した人間は無責任このうえない。
人のいい島の人は、仕方がないと諦めるだろうが、後から振り返れば大変な汚点として記憶にとどめることになるだろう。
人の運命さえも変えてしまった獸害といわれるかもしれない。
行政にしても、
地域にしっかりと定着する事業をしていかないと、後がない。
個々の利益とか、宣伝とかこの際どうでもいい。
もっと、大切なこと。
この地域が存続できるかが、一番大切なことなのだ。
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