グランドで頑張っていたサッカー青年が、
夢を追い続けると、必ず実現する
是非、がんばって頂きたい。
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「広島横川スポーツ・カルチャークラブ」を運営母体とし、サッカー女子のなでしこリーグ入りを目指す「アンジュヴィオレ広島」が、選手選考など年明けの発足へ準備を進める。新チームづくりを担う森下聖二監督に、これまでの経験や今後の意気込みなどを聞いた。(広重久美子)
▽好循環つくりたい
―女子の指導を始めたのはいつですか。
本格的にはLリーグ(現なでしこリーグ)フジタのコーチになった1997年から。98年途中に監督に就任したが、リーグ撤退が決まった。チームを別の運営母体に変更する方法も模索し、最後は選手の移籍先を探した。
―チーム発足から、なでしこリーグ入りさせた実績もあります。
男子の監督として呼ばれた専門学校の大原学園(長野市)で、すぐに女子(現長野パルセイロ)の話が持ち上がり、総監督の立場になった。最初は選手8人。地域リーグから始め、学生に社会人も入れて3年で(なでしこリーグに)上がった。
―チームの運営で重要なことは何ですか。
財政面と継続性。雇用と住居がしっかりしていると長く続ける意思表示になる。女子は人気が出ては下降する歴史を繰り返している。長野では商店街のイベントに参加したり、地元に根差した活動をして応援してもらえた。ただ、何年も勝てないでいると応援されなくなる。地域密着と強化は両輪。
―どういうチームをつくりたいですか。
サッカーで成果を出して地域に貢献する。「そういうチームがあったよね」で終わらせない。上のカテゴリーを目指し、広島県のトップチームになる。応援してもらい、選手を送り出してもらう好循環をつくりたい。
もりした・せいじ 1964年11月5日生まれ。広島県大崎上島町出身。広島・大崎高(現大崎海星高)―国士舘大。フジタサッカースクール広島校で9年間、各世代を指導。Lリーグ(現なでしこリーグ)フジタの監督を務めたほか、大原学園では女子の総監督として2003年にLリーグに昇格を果たした。
【写真説明】「広島県の女子サッカーを盛り上げたい」と話す森下監督(撮影・室井靖司)
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