里海の大切さ学ぶ 大崎上島
内容:
瀬戸内海の歴史や文化を通じて「里海」の大切さについて学ぶシンポジウムが13日、広島県大崎上島町の大崎上島文化センターであった。
町民や研究者たち約80人が参加した。愛知大の印南敏秀教授(民俗学)は、サツマイモ畑で肥料に使われた藻などをテーマに講演し「藻は近世の人口増を支える役割を担った。海の多様性がなくなると生活文化の多様性も損なわれる」と話した。
パネル討論では町民を含む7人が、松の利用や保全について意見を交わした。広島大大学院の三浦正幸教授(文化財学)は「松がなくなり、瀬戸内海の風景がうっそうとした原始林になりつつある。子どもに風光明媚(めいび)な松林を残そう」と呼び掛けた。
里海の考え方を提唱する九州大応用力学研究所(福岡県春日市)と、地元の広島商船高専、NPO法人「かみじまの風」が企画した。14日は藻場や干潟に関する研究集会と現地視察がある。
【写真説明】瀬戸内海の資源活用など里海のあり方について考えたシンポジウム
素晴らしい講演だったそうだ。
通常の都会なら、かなりの集客があったはずだろう。
しかし、ガラガラだったそうだ。
集客しない原因は、
ホームページでのお知らせが遅すぎること
町内放送で何度も、お知らせがはいったとのことだが、住民にはあまり関心のないことなのだろうか。
私が担当であったら、ホームページにも早く載せるし、関係資料も最低限のものは載せる。
参加されている先生達も主催者・共催者もたくさんの人にみてもらいたいはずなのだが・・・・・・・・。
住民との軋轢があるのか、それとも無関心なのか、
「大崎上島には、文化行事が少ない」との意見が、湯崎知事との住民との対話の中にあがっていたけれど、冷静に考えれば決して少なくはない。
活用のしかたが下手なのではないかと思う。
また、住民がイベントの関連性が見いだせないため、「どうして見なければいけないのか」主体性をもてる段階まで到達していないのかもしれない。
を書かれている印南敏秀教授や、他の登壇者も素晴らしい人ばかりだし、「里海」のテーマは奥深いはずだ。
これだけで終わりのイベントではない。
島でおこなれるイベントはいいものが多い。
しかし、住民に賛同・理解をえるものは意外と少ない。
住民とのコミュニケーション能力が必要だろう。
更新頻度の高い商船高等学校のHPをみても残念なことに、資料はないに等しい。
本当に思うことは、島の人が自主的に主体性をもって島をアピールしないと前には進まないだろう。
住んでいる地域の人が認識している以上に大きなミゾがある。
ちゃんと改善できることは改善をし出来ることを増やしていかないと、ミゾは広がるばかりだろう。
関連性のない食事のフルコースを出されても、消化不良を起こすのは当然のことなのかもしれない。
もったいないなと思うけれど、そう思わない人も多いのだろう。
追記
瀬戸内巡回展-2010-宮本常一がみた芸予の海とその暮らし
■期 間:10月28日(木)~11月28日(日)
■場 所:大崎上島文化センターロビー
広島県豊田郡大崎上島町2067-5
■主 催:NPO法人「かみじまの風」、
広島商船高等専門学校、
大崎上島町、大崎上島町教育委員会
周防大島文化交流センター
※関連展示「写真が語る大崎上島の今と昔」
九州大学応用力学研究所
「日本における里海概念の共有と深化Ⅱ」
◆Ⅰ.シンポジューム◆「瀬戸内海沿岸部の海里山の歴史と文化」
■日 時:11月13日(土)13:30~17:00
■場 所:大崎上島文化センター「ホール神峰」
■講 師
佐竹 昭(広島大学大学院総合科学研究科教授)
三浦正幸(広島大学大学院文学研究科教授)
印南敏秀(愛知大学大学院文学研究科教授)
朝岡康二(国立歴史民俗博物館名誉教授)
横本正樹(農業法人神峰園代表)
増本 真(大崎上島町観光協会会長)
●問合せ:NPO法人「かみじまの風」
Tel:0846-67-5530/Fax:0846-67-5525
◆Ⅱ.研究集会「里海の自然と文化」◆
■日 時:11月14日(日)9:00~12:00
■場 所:広島商船高等専門学校視聴覚教室
広島県豊田郡大崎上島町東野4272-1
■講 師
新井章吾(海中景観研究所長)
谷本照己
(産業技術総合研究所地質情報研究部門グループ長)
岡田和樹(ハチの干潟調査代表)
笹 健児(広島商船高等専門学校商船学科准教授)
奥本英壮(大崎内浦漁協組合長)
永岩健一郎(広島商船高等専門学校流通情報工学科教授)
柳 哲雄(九州大学応用力学研究所所長)
■申込み:広島商船高等専門学校 Tel:0846-65-3101/Fax:0846-67-3009
主 催:九州大学応用力学研究所、広島商船高等専門学校、NPO法人「かみじまの風」
後 援:大崎上島町、大崎上島町教育委員会、周防大島文化交流センター
広島大学大学院文学研究科比較日本文化学プロジェクト研究センター
シンポジュームⅠⅡは、前々からお願いして参加してもらった。
また、「写真が語る大崎上島の今と昔」は、常一の過去撮影した写真と、現在の写真を対比していて、大変見る人に興味を抱かせるいい展示会となっている。
大崎上島でこれだけの講師陣が一同に集まることはなかったと思う。
約一ヶ月の展示会であるけれど、良い物は良いので、是非 会場まで足を運んで欲しいと思う。
室生犀星の「ふるさとは遠きにありて思ふもの」ではないけれど、今や、情報化時代、デジタル時代で、タイムレスに距離を感じることなく瞬時に情報がかけめくる時代だけれど、そういった恩恵がないのはどうしてなのだろうか。
帰れる距離なら帰って見てみたい
残念だ。
本当にひっぱることのできるいい材料がたくさんあるだろうに。
連携さえ とれていたらもっと有効活用できるだろうに。
学校教育にも有効活用するべきだ。(しているのかもしれないけど)
宮本常一をもう一度、振り向くことで、島の存在価値が違って見えてくると思う。
国立広島商船高等専門学校は、専門性が高いから、敷居が高いのだろうか、住民向けに講座を開いてくれているけれど、参加者は少ないケースがほとんどだ。
無料でいいイベントが多いのだから、もっと住民と距離が近づけるものが必要だと思う。
どちらにしても、写真展が終了するまで、後2週間しか残っていない。
無料でいい勉強をさせてくれる機会はめったにない。
近隣の人は、船に乗って、地元の学生さんは自転車をこいで、島内の人は乙姫バスにのって、この写真展を見に来て欲しい。
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