近くにある観覧車で有名だけれど、一度も乗ったことはない。
しかし、天保山あたりの海も前回書いたように、
綺麗ではない。
埋め立てなど、環境破壊と都市開発は、表裏一体のものだけれど、
同じ海でも瀬戸内海の海とは、えらい違いだ。
みるだけで、ストレスを感じてしまう。
そんな海のへりにあるサントリーミュージアムだけれど、
堀江謙一さんのマーメイド号が展示されていた。
堀江謙一さんは、冒険家として、有名です。
いい加減な記憶をたどっていくと、
小学校の6年ぐらいの時に、世界一周をして、ニュースで大々的に報道されていた。
興味のない私でも、名前をしっているぐらいだから、日本を代表する冒険家の一人だ。
そんな、堀江さんの愛艇 マーメイド号が、展示されていたので、
つい 写真を何枚もとってきた。
後から調べてわかったことですが、展示されているマーメイド号は、
1993年の時に使われた、「人力で世界一周」した船で、
よく見れば、マストも帆もありません。
全長7.9メートル
横幅1.8メートル
こんな小さな大人が一人が横にもなれないような穴蔵みたいな船で、寝泊まり111日間もできません。
普通の人なら、ストレスで狂ってしまいます。
強靱な意志と体力の持ち主でないと乗れません。
堀江さんってどういった人なのか、興味がおこりました。
堀江さんの本は、Googleで検索すると、
凄く評価が高いです。
この機会に、堀江さんの本を図書館で借りることにしました。
随分古い本ですが。
昭和49年に出された、「マーメイド三世:単独無寄港世界一周」という本を図書館の倉庫から出してもらい読ませてもらいました。
マーメイド二世で出航したのはいいが、マストがおれ寄港を余儀なくされた時の失敗談
マーメイド三世の時の、嵐の中の転覆、
航海中に何度も九死に一生を得た幸いさ
小野田少尉、オイルショック、巨人優勝、環境問題など、
航海の途中で、自然と当時の話題が出てきました。
風邪で体調が悪く、いい休みにはなっていませんが、
小野田さんの話を聞いて「お元気でされているのだろうか?」
検索で調べてしまいました。
昭和40年後半から、50年前半は、自分の中で
記憶に鮮明に残っていることが多く(オイルショック、みかん暴落等)、
忘れられないことが多いです。
トイレットペーパーがなくなったり、
割り箸、鉛筆や、消しゴムまでもが、
値段が倍にあがったり、
「こんなものまで 石油に関係あるのか!」
というぐらい何もかもが、値段があがりました。
そういう古い記憶を呼び起こしてくれた、堀江謙一さんとの本の出会いでしたが、
他にも、たくさん 出されています。
是非、近くの図書館で検索して読んでもらえたらと思います。
発行年 書名 出版社
1962年 太平洋ひとりぼっち 文芸春秋社
1974年 マーメイド三世:単独無寄港世界一周 朝日新聞社
1977年 世界一周ひとりぼっち 立風書房
1983年 妻との最後の冒険:地球一周縦回り航海記 朝日新聞社
1986年 太陽で走ったソーラーボート航海記 朝日新聞社
1989年 太平洋ひとりぼっち完結編 朝日新聞社
1989年 太平洋ひとりぼっち 清水弘文堂
1993年 海を歩いて渡りたい TBSブリタニカ
1997年 太陽に賭ける:太平洋ひとりぼっちふたたび ベネッセ
2004年 太平洋ひとりぼっち 舵社
2005年 ひとりぼっちの世界一周航海記 理論社
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