関西学園都市にある施設を見学に行ってきた。
三連休の最後ということで、
学園都市なるものが、どんなものなのか、実際 今まで一度も
行ったことがなかったので、社会勉強をかねて
色々な施設を見学してきた。
また、近所にあるらしい
事業仕分けで廃止となった「私のしごと館」の今はどうなっているのか、
その後が、ニュースにならないので、
自分の目で確かめてみようと思い訪れることにした。
まず最初に驚いたのが、その施設の規模だ。
3階建て延べ床面積3万5000平方メートル、全長200メートルに達する白い強大な施設は、財団の研究所かと思わせる。
しかも、厚生労働省所管の雇用・能力開発機構が581億円の資金の拠出元が、なんと
我々の一般サラリーマンが強制で徴収し納めている雇用保険!
確か、財源不足で雇用保険の徴収の対照も、労働時間によりパートさんからも徴収しなければいけなくなったはずだ。
しかし、今年三月に廃止して以来、7ヶ月しか経過していないのに、
館内の荒れようは、早い。
屋外の照明など、特別にデザインした磨りガラスを使った贅沢な物でまだ新しいなと思うけれど、
雑草も徐々に伸びてきて、ちょっとしたゴーストタウンになりつつある。
唯一救われるのは、館内によくある輩が侵入して、建物を落書きしたりしていないことだ。
しかし、入口に張り紙ひとつで、閉鎖なんて、
あまりにも無責任すぎる。
ちなみに、この建物の入札は8月に行われたが、買い手はつかず。
無用の長物と化している。
就職難で、多くの労働者、学生が路頭に迷う事態になっている日本だけれど、
本来は、労働者や、失業者の社会保障に使うべきお金が、
一方で、こんな無駄な箱物に使われていたなんて、言葉にならない。
天下りの巣窟と化していた施設だけれど、
彼等は、一体どこにいったのだろうか?
また、巨額の投資を促し、OKをだした政治家は誰だったんだろうか?
京都府精華町と言う場所は、大阪からはちょっと遠い!
いってみようという気にはなれない。
国立図書館も近くにあり、関西の大学や先端技術開発の中心になるべき場所だけれど、利便性はよくない。
赤字が、毎年十五億円もでていたのもよく分かる。
知らないのは多くの国民なんだろうな。
皮肉を言わせてもらえば、この施設の構想がもちあがったのが、自殺者が年間三万人をスタートした年と近い。
しかも、監督官庁である厚生労働省は
重点施策に「若年者雇用対策の推進」を目的としていた。
連休中は、政治番組もあり特番も組まれ、
「雇用対策」を第一に訴えていたが、
「自殺予防」はまったく政策の中に入っていない。
働き盛りの労働者が、自殺する社会なんて、納税者が減ることは、財源の意味からいっても社会悪だ。
興味がある方は、ウイッキペディアや、ネットで検索して調べて欲しい。
廃墟を見学に社会勉強もおつなものであることを、
初めてしった一日だった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/私のしごと館
581億円「私のしごと館」再就職先なし あす閉館、巨大廃墟に「私のしごと館」、入札参加者ゼロ 建設には581億円イラク戦争民間死亡者より多い日本の自殺者の現状