瀬戸内海を挟んで隣り合う広島県大崎上島町と竹原市で2日、航路を活用した児童による観光ガイドツアーがある。
昨年秋のJR呉線観光列車での児童ガイドリレーに続く第2弾で、小学生9人が参加。
体験型の地域教育モデルとして、大崎上島町の広島商船高専を中心に準備を進めている。
竹原―垂水(同町)のフェリーのうち竹原午後0時半、垂水4時半発の船上で実施。
児童は船からの景色に合わせ、戦前に毒ガスを製造していた大久野島や島全体が工場の契島などを紹介。
大崎上島の造船や竹原の塩田についても説明する。
チーム名は「たけみかん姫」。保護者と高専の食育プロジェクトを体験した中学生も参加し、親子や同年代のきずなもはぐくむ。行政も巻き込んだ体験型の地域教育モデルとして、高専流通情報工学科の岐美宗(みちよし・つかさ)教授がコーディネート。児童は6月から現地を歩き、9月中旬の船内リハーサルも終えた。
竹原の竹を容器にして船にちなむ弁当「船べん」も開発した。
竹原のジャガイモやタケノコ、大崎上島のブルーベリー、しょうゆなどを使い、船内ガイド前の当日、市民館で調理と試食をする。
【写真説明】地元食材が満載の「船べん」の盛りつけに挑戦する児童
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