この本は、大崎上島に関する本といってもいいのではないでしょうか。
著者も、ご存じの人は多いと思います。
是非 読んでみたいと思います。

著者名:
風呂本 武典 著
ISBNコード:
978-4-425-92721-0
発行年月日:
2010-06-22
サイズ/頁数:
A5判 224頁
価格(本体価格)
3,570円 (3,400円)
過疎化と高齢化が進み、地域の衰退が懸念される瀬戸内海島嶼部において、再生をめざした地域振興策が急務とされている。
本書は、「島」における内発的発展の実現には、交通政策が必要不可欠であることを知らしめ訴えるものである。
高速道路1,000円、さらには無料かという新しい社会の動きのなかで見過ごされるフェリー問題の本質を実証的に分析、交通政策上に位置づけるものである。
目次
第1章 瀬戸内海諸島の過疎構造と離島概念
1 離島概念と瀬戸内海島嶼部
2 離社会性のもたらす「島」の「離島」化について
3 過疎・過密論
4 離党問題と過密・過疎論との関係
5 「離島」過疎の構造について
6 離社会性の増大による瀬戸内海島嶼部の衰退と過疎化
第2章 道路ネットワーク整備における島嶼部問題
-モータリゼーション政策において欠落した、
海上部分の道路整備問題の検討-
1 「モータリゼーション政策」とは何か
2 モータリゼーション政策
3 モータリゼーション政策による道路ネットワークの完成
4 戦後最大の交通政策-道路網(ネットワーク)の建設と欠落-
第3章 瀬戸内海島嶼部の現状-広島県大崎上島-
1 大崎上島の位置と現状
2 大崎上島における交通問題
3 大崎上島の移動制約の解決
第4章 海上運送法改正と離島生活航路維持問題
1 規制緩和政策による離島交通の不安定化問題
2 需給調整撤廃による海上運送法の改正
3 海上運送法改正による需給調整規制廃止の影響
4 地域交通政策への国と地方公共団体の関与の関係性について
5 自由化時代における離島航路の維持
第5章 離島航路政策の変遷と航路の「フェリー化」
-瀬戸内海島嶼部における事例を中心に-
1 離島航路に関わる補助制度の確立
2 離島航路のフェリー化と離島航路政策
3 離島航路政策の方針転換
4 航路経営という視覚がもたらす政策課題
第6章 過疎地域の社会資本整備、そして内発的発展へ向けて
1 過疎対策におけるミニマム論について
2 シビルミニマムの思想
3 シビルミニマム論の論理構造の問題
4 「シビルミニマム論」の過疎地への適用手法
5 社会資本論
6 「持続可能な社会」と過疎地域
7 内発的発展論
第7章 瀬戸内海島嶼部の移動制約解決へ向けて
1 瀬戸内海島嶼部を結ぶフェリーの道路化に向けての提言
2 道路政策の変化とフェリー航路への援用策
3 内発的発展と交通の機会均等政策に向けて
4 開発、発展概念の多様性の保証について
交通問題は、とびしま大橋、本四架橋がかかっていない唯一の島になった、大崎上島にとって大切な問題です。
にもかかわらず、積極的に問題を提示したり、考える場所が、合併以来、住民にはほとんど、ありません。
逆に、離島をアドバルーンにした、サイドビジネスが盛んです。
民間では、
「交通問題はお金にはならない」
「交通問題の専門家がこの島にはいない」
最悪の状態 放置 というのが現在の状態です。
沖縄の島嶼部のように飛行機で那覇空港から、何分の世界ではなく、フェリーで30分の距離、
しかも、電気もガスもネットも、小中学校、高校も短大にあたる国立もある。
生活環境は田舎ではありません。
つまり、大崎上島は、仮想離れ小島なんだと思います。
大崎上島の楽しみ方は、こういった現実と仮想のずれを楽しむ場所なんだと思います。
ただ、こういったダブルスタンダードが、住みつき、既成事実のように落ち着くことが、この島にとって将来 いい結果を導き出すかは、応えは、明白だと思います。
矛盾点は、大きくなります。
大崎上島と交通問題は、一体性のものです。
せっかく過去に数度行われた交通問題の講演も、
討議内容など、ちゃんとした議事録も公開されず、主催者、共催者
の配慮の無さは、悲しいものです。
この本は、そういった講演の中で、話された内容も多いと思います。
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