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奇跡の蜜柑

大崎上島は、全盛期と較べ放棄された耕作地はどれだけあるのだろうか?

先人達の努力で山を開墾し傾斜地の至る所に蜜柑畑がこの島にもかってはあった。

国土地理院の
空中写真を見る | 国土変遷アーカイブ空中写真閲覧システム を利用して昔の空中からの画像を集めてみた。

1962.05.26



1962.05.31


1966.09.13


1966.09.13



そして、現在のGoogleEarthからの上空写真


写真から色々なことが、わかってくる。

今の時代は、「農の時代」だと、農業を知らない人はキーワードとして語ることがある。

1960年代の写真は白黒だから、わかりづらいだろうが、現在と較べると、明らかに以前あった場所の畑がジャングルにもどっていることが、対比でご理解していただけると思う。

年間で収穫物出荷のシーズンが限られ、相場の価格が左右され、季節収入しか確保できない農業の後継者などほとんどいないだろう。

ましてや、一年間育てた青果物がイノシシに一瞬にしてただ食いされるとなると、しゃれにならないだろう。

鉄柵を作るにしても、電気柵を作るにしても、お金と労力がかかる。

逆に高付加価値の商品にシフトし成功しているケースもある。

ただし、条件がつく
イノシシの害がでない商品となる。


今年も、島から蜜柑が届いた。
イノシシの害から逃れることの出来た、
そして、放棄した畑からできた蜜柑である。



さながら、奇跡の蜜柑といえるのではないか。



市場では、見向きもされないクズ蜜柑なのだろうが、実はこれが一番おいしい蜜柑である。

都会の利口な人間は、この味をしっていて、逆に無農薬蜜柑をほしがっている。

人間っていう生き物は、愚かなもので、時には見栄え、時には糖度、と要求してきて、最後は健康に結びつくことに気がついた。

都会ではやっているファーストフードには、欧米で禁止されているトランス脂肪酸がはいっていて、これが高血圧や、脂肪太りの要因となっている。

社会問題になる前に、事前にメタボ予防などの策を厚生労働省はうったのだろう。

生活習慣病を知ろう!を参考にしてもらえればと思いますね。

健康と生活、そして地域を結びつけ、アピールできたなら、もっと理想的な過疎として蘇生できる下地はあると思います。

奇跡の蜜柑が奇跡の島になるように念じています。


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