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木江所感

ぼつぼつと、帰省したさいの出来事を書いておく

櫂伝馬に女性部門ができたということで、先週の金曜日の深夜に高速を走らせ、朝は櫂伝馬を見るため、ほぼ徹夜状態で、この競漕をみることになった。

櫂伝馬競漕のポイントは水夫の櫂の息遣いで、私の見ていたときは、ちゃんと女性陣のみなさん、息があって乱れがなかった。

練習ができていないと、タイミングがずれて、水しぶきの見える位置がまちまちになり、いわば失速状態になる。

人間だから体力差から、段々と漕ぐタイミングが遅くなったりして、スローペースになっていく。
太鼓と水夫14人、そして船頭の信頼関係があって初めて強い櫂伝馬競漕が成立できる。



大串海岸でコーチとも話しをしたが、この海は団体訓練をするのに最適な環境だ。
日本の教育にかけているのがこの団体訓練、演習で、自分のミスが相手に迷惑をかけることにつながる、それを避けるためにも自分も努力する、相手のこと、全体のことが見えることにつながる、決して机上の学問では成立できない、自然相手の厳しい環境があって血となり肉となる大切な心身を鍛える訓練となる。

真のリレーションシップとはこのことだ。



櫂伝馬のすごいところは、この一連の流れが楽しみながら体得できる
我々の先輩たちはすごい宝物をのこしてくれたものだ。

後は後継者がどう育つか。

この際書いておくけれど、男性女性の性別は関係ない

また、貴重な体験を通して何を感じたか率直に発言してくれたらきっと続いていくだろう。

独り言としてついでに書いておくけれど、実社会で難局にはまったとき、なんと敵前闘争する人間が多いことか。
いくら口で弁解しても、行動は嘘はつかない、楽なほうに回るのは個人にとっては便利・結構なことだ。
日本の政治を見ていると、このことは痛感する。


櫂伝馬をみた後は、大望月邸へ
NPO団体が、昔の巡航船の資料を展示しているとのことで、見学にいきました。

何度も足を運んでいる場所なので、ここに来ると自分の場所という気分に勝手になります。
「望月東之助物語」という本を購入しました。
隔月誌 島へ で寄稿されている穂高健一さん、生野島関係で、斉藤潤さんと、小説・寄稿の中で、大崎上島のことを目にすることが増えてきた。

文化の累積度を考えると、他の地域と比べると、比較対象にはならないけれど、この島には現存している櫂伝馬をはじめとする和船文化、あまもをはじめとする豊かな海の環境、限界集落になりそうだけれど、そこをなんとかクリアーしようとする若者たちの登場

古いようで新しい面白い町と人たち

健康な人とっては離島である苦労はあまりないのではないだろうか。


昔の船乗りにとっては、各地の港はそれぞれの思い入れの深い場所になることが多いそうだ。

一時代を作った造船の町木江
ご他聞にもれず、資本はあっという間に、船も人もこの地からつれていってしまったけれど、人間の記憶の残像だけは奪うことはできなかった。



2年前ぐらいに、広島の古書を取り扱うご主人が扱われていた昭和初期と思われる古地図をはじめてお目にかかった。

紹介をうけていて、購入しようか、しまいかご主人に電話で相談したけれど、ケチだから買わなかった地図

非常に興味があり、場所も名前も確認した。
地図自体は、大雑把な作りで、正確な測量もしないまま、家の名前、店の名前を記入したものだけれど、今はなくなった当時の店舗の名前がはいっており楽しめる。




それと昔船蔵に使っていたであろう、倉庫を写真に収めた。
昭和初期の昔の櫂伝馬の写真にも、宮本常一さんがこられたときにも、この建物は写っている。

あまり誰も取り上げないけれど、これも貴重な資料のひとつ
これまでの風雨に耐え現存している立派な建物だ。
一世紀近くこの港町をみてきたのではないだろうか。

外見ばかり写真をとっても意味がないので内部から写真がとれたらどれだけいいだろうか。
大阪には、江戸時代 船の解体した木材料を扱う町として解舟町があったそうだが、船大工がどういった経緯で全国に広まっていったのだろうか?



また、あいのこ船ではなく菱垣廻船と櫂伝馬のコラボも年代を照らし合わせると、短い期間だけれど、確実にあったはずで、和船文化の華は存在したはずだ。

木江の港、垂水の港、?  いや~すごいロマンだね。


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