自転車観光に乗船料割引
広島県旅客船協会(広島市南区)は、サイクリングを楽しむため自転車でフェリーや旅客船に乗船した客の運賃を割り引くサービスを4月1日から始める。瀬戸内しまなみ海道周辺で先行した社会実験を、県内ほぼ全域に拡大する。高速道路料金の大幅値下げで乗客数が落ち込む中、ブームのサイクリングを「追い風」に利用増を目指す。
広島、呉、尾道、福山、大崎上島など県内9市町と、愛媛県の松山、今治の2市を発着する航路のうち、27事業者が運航する計41区間が対象。廿日市市の宮島航路は、島側の自転車の受け入れ態勢が整っていないとして割引を見合わせた。
通勤や通学客と見分けるために、県旅客船協会やくれ観光情報プラザ(呉市)、尾道駅観光案内所(尾道市)など17カ所で利用者に名刺大のパス(有効期間3日間)を発行。乗船時に提示すると割引を受けられる。
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