内容の濃い1月号となっています。
海里山、地域の再生への提言
月の浦のアマモを昨年訪れたので、写真を何枚か撮影しましたが、あれは海のダイヤ、ゆりかごです。県・国の重要保護水域にするべきものです。
原生の姿がみれる希有な場所なんです。ここは。
資料も調べましたが、広島大学の方がアマモの状態を観察されただけで、図書館でも、取りあげてくれていません。
櫂伝馬が伝統の宝なら、この場所は瀬戸内海の自然の宝です。
価値を理解されていないだけで、水中カメラが入ると、驚くべき生態系が発見されると想像します。
NHK広島さん、是非 夏はこの場所を取りあげてください。
圧倒されます。
今風の言葉でいえば、間違いなくパワースポットです。
月の浦はもっと大切にされなければいけない場所です。
それと、交通問題
どれも、重要なテーマばかり、町民が真剣に考えて頂きたいことばかり。
なんだか、目の敵にされてきた当ブログですが、やっと主張が少し受け入れだしたのかなと思います。
ちょっとうぬぼれすぎ?
冗談はさておき、本来 地元から情報発信がメインディナーで、私のような2次情報主体のブログは、情報の整理が主な役割。つまり脇役です。
とりあえず、町長のインタビューから一部抜粋
過疎振興・離島振興の方向性は
過疎化は、高度経済成長期を経て築かれた社会・経済の構造から生じた問題、国全体の問題です。
一過性の事業で一足飛びに解消されるというわけにはいきません。
将来を見通した持続的な手立てが必要です。
人口が減り高齢化がすすむ。これは社会的な現象です。
これを憂い嘆いていても何にもなりません。
現状を冷静に受け止めて、今いる人の暮らしをどう支えていくか、今できることは何かについて、真摯に向き合いたいと思います。
わが国の食料自給率は危機的な状況と言われています。
安全性や安定的供給を考えると地産地消が望ましい。
経営耕地面積は減少していますが、島の農産物自給率は都市部よりずっと高い。
業としての農を離れても、家庭菜園づくりが高齢者の生きがいとなっていたり、ここへ移り住む人にとっては農的な生活が贅沢だったりします。
ここでの暮らしの価値や意味を、改めて見直してみるのもよいかもしれませんね。
町の産業についてどう思いますか
こんなに長い不況のなかで、町内の企業は雇用の維持に努めてくれていると思います。
地場産業の活性化は町の振興の鍵と考えています。
なかでも造船の若手技術者不足は気がかりです。
誇るべき大崎上島の造船技術を何とか継承したいものです。
農業では、施設野菜生産を中心に若手の意欲的な取り組みに期待しています。
国は経営の大規模化を推進していますが、島の段々畑ではそれが叶わない。
機械化もすすめにくく生産性も上がらない。けれども、農地を維持確保していくという視点からは零細農家への支援が望まれます。
これから求められるものは地域主権とは、自分たちで考えて自らの地域を作り上げること。
どんな地域でありたいかをしっかりと議論し、そのために知恵と力を出し合い、大崎上島地域としての自治力がつけば、この先さらに広域合併が進もうと恐れることはありません。
これからもっと必要なのは広い連携と協働です。
自分たちだけでは解決できないことも、他と連携することで実現の可能性が広がります。
主体性をもって誰(どこ)とどうつながるか。
官民問わず、求められています。
町のよいところ、遺したいもの、もっと活かしたいものは何ですか。
瀬戸内海は世界に誇るべき素晴らしい資産です。
町の景観や環境について考えるとき、瀬戸内海全体を見るという視点を外せません。
それから、やはり人です。
医師不足の時代に、わが町では各地域にドクターがいます。
後継者もあり、それぞれ地域医療に熱心に取り組んでいただいているのが有難いことです。
このほか福祉、経済、文化などあらゆる分野で、一人ひとりのたゆまぬ努力と営みによって町が支えられていることを感謝しています。
架橋は悲願ではありますが、橋の架からない島をわが町の特異性として活かす道を探るところから、新たな可能性が開けると思います。
つづく
PR