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写真談義

パソコンの時代になってデジカメで撮影した写真が、今まで2万枚近くある。

私の写真は特別な技量もなく記録をとることしかできない。
だから、撮影した写真はあまりみなさんにおみせしたことがほとんどない。

しかし、被写体がいいのだろう。
海を知らない地域の人に見せると綺麗だといわれることが多いことがわかった。

偶然わかったことだけれど、自分の撮影した写真を第三者が見ることにより、色々な情景が喚起される。

そういった喚起する経緯を各自が語り合うのも、人生の勉強になっていい。

他のソーシャルネットワークでも、

「あなたの写真すきです」

「心が癒されます」

といわれたことがあった。

当時はお世辞だと思っていたが、そういわれるのもまんざら気分が悪いものではない。

冷静に考えれば、今のデジタルカメラの技術躍進のおかげで、構図だけで腕はあまり関係ないのかもしれない。

大崎上島の印象は、海と太陽が自分にとって大きなテーマとなってくる。

中学生のとき学校から帰宅するため自転車で何キロもこいで帰るのだが、そのときみた島の間から生命感たっぷりの巨大な夕日と出会った体験が大きなベースとなっている。

キザな言い方だけど、都会ではとても自然と対話などできる場所も五感も育つことはできない。

もっと端的にいえば、欲望以外のものがあるのかなと思う。
すべてお金で集約されてアウトプットされてしまうのは、おかしな話だ。

人の感情もこれでは埋もれてしまう。
残念なことだ。



上の写真は、今から7年前ぐらいだと思うが、朝5時ぐらいに起きて、海岸沿いの山に登り、三脚を立ててデジカメでスライドさせて撮影した写真だ。

場所は外表海岸
家の畑のあった場所の海岸どおりだ。

太陽が昇ってくる場所が、ちょうど大三島の大山祇神社付近
瀬戸内海特有のなぎの状態で海面が静まりかえり、まるで湖のような状態だ。
西洋の人間が瀬戸内海をinland Seaと名づけたのがよくわかる。

人(船など)が登場する余地がない空間をつかむことができてラッキーだった。
自然との対話が根底にある。

できることなら、一人占めするのではなく、運命に導かれてこの地に訪れた人にシェアできたらなと思う。


島に育った人や、その魅力に心を奪われた人の多くは、自然との会話を楽しんでいる。

それは、目には見えないけれど、都会で苦しんでいる多くの人の心を治癒する力があると最近は思うようになった。

人間とはもっと普遍的な存在であるべきだし、破壊と再生を前提とした刹那的な資本主義システムでは決して表現することのできない、大切なものだと思う。

写真を見て、いってみたいという人が増えてきた。

近いうちに、島に来る苦労と、初めて体験するであろう自然の力を知ってもらえたらいいなと思っている。




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