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図説 大崎島造船史 

旅する櫂伝馬のプロジェクト以降

大崎上島の若者達の活躍もあり

櫂伝馬の注目も集まり、

明日は、NHKのロケもあるそうだ。

また、広島県の「海の道構想」もスタートするだろう。

どちらにしても、キーワードは「海」であり、



あらためて確認作業の意味もこめて

「図説 大崎島造船史」を読み直してみると、

この島の海運史を残そうと、色々な方が尽力されていることがわかる。 


--未だ、現役で活躍されている方、既に故人となられた方、--



これだけの素晴らしい実績を残しながら、

何も、世に知られてないのは、理不尽だと思う。




昭和63年に発行された本だけれど、

こうして、20数年が経過し、

時代はまさに紙の媒体から、電子化

インターネットの時代になった。


そこで、この本の巻末にある

「あとがき」を載せることにした。


本来、本の生い立ち、あらすじを紹介をするのなら、

最初に載せるべきものだと思うが、

所詮、一個人が、勝手気ままに作っているブログなので、

良いだろうと思っている。


本当に思うことは、

一昔前のこの町の文化活動が如何に、

内容の濃い、精度の高い作業をしていたことか!

尊敬をとおりこして畏敬の念をおぼえてしまう。


そういった意味で、

「最近は随分軽くなったね。」

と先人たちに後ろ指をさされないよう、情報発信していきたい。



∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


あとがき

大崎島には、古くから、海運業と共に、造船業も発達した。

そして、瀬戸内海が、九州、大阪間の大動脈として、長い間、走り回った帆船もいなくなり、明治末から、大正、昭和には発展した、被曳船、機帆船、旅客船も、いつの間にやら消えてしまって、今付近の海でみられるのはフェリーボート、快速船、釣り船と漁船に、鋼船の機帆船ぐらいであろう。

とにかく、船は木でつくるもので、海のある限り「木船」はなくならないものと信じていたの、今は小さな船はプラステック、大きい船はほとんど鋼船になってしまった。

そして、昭和三十年をすぎると、木船を作る造船所は、高いクレーンのついた鋼船建造の造船所に切り替えられてしいった。

その昔、帆船を作る優秀な棟梁さんたちは、定年退職をしたり、老衰して息子に職を譲り、もう若いときの元気はなくなった。

造船所は駄目だといいながら、鋼船に切り替えてからでも、早30年の月日が流れている。

島に生まれ、島に育ったものは、どこへいくにも船のご厄介にならねばならない。

その大切な、「船の歴史」がだんだんと消えかけている。
何とか祖先のために、たとえささやかなものでも、今こそ書き残しておきたいものだと、造船業を愛し、故郷を愛する人々が、たちあがったわけである。

昭和五十八年九月岸本造船社長吉田益造氏と収入役西田巧氏、吏員藤原氏の三人が東野町文化センターにおいてになり、「大崎上島の造船史」の執筆の依頼を受けた。

木江町には、熱心な郷土史家であり、長年元助役を勤められていた小川吾一氏もおられことだし、大崎町には、先に「大崎町史」を発行された、笹岡栄先生もおられることだから、一応お断りした。

しかし、お二人とも老齢のことだし、無理がいえないから、是非お願いしたいとのことであった。

西田収入役とは、特に南小時代の因縁があるので、はっきりとお断りもできず、それでは二年間ほど全力を注いでみることにしたものの、具体的事項になると他町村のことはわからないことが多かった。

故に不備の点も多いことであろうが、誰人にも満足いくものを書くことは、無理なことで、足りないところや誤りがあればお許しをいただきたい。

幸いなことには、日頃尊敬している日本の船の権威者石井謙治先生著の「図説和船史話」に恵まれたので、早速先生にお願いし、この本によって「和船史の変遷」をかかさせていただくことにした。

また、本書をそうするにあたり、沢山の人々のご教示に預かった。

とくに、岸本造船社長吉田益造氏、木江町収入役西田巧氏はもちろんのこと、写真は、木江町役場の池田稔係長にご足労をお願いした。

その他元海運局勤務の藤本氏には、その後の造船海運史を調査し資料を沢山提供していただいた。

また県議末田隆氏、町議浜田明利氏等格別のご援助、ご協力を賜り心から御礼を申しあげる次第である。

最後に、詳しいことは遠慮するが、造船界の不況で思わぬ事件が勃発し、もう足かせ五年間になる。

一つの仕事を成し遂げることが、如何にむずかしいものであるかをお察しいただきたい。

桜咲く生野島にて

福本先生より


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