その町も祭り・伝統行事など地域コミュニティを維持できる最低限ラインに近づきつつある。
合併前は、町もNPOも人口一万を維持とうたっていたが、
不便な場所に、若者を住めるだけの雇用を増やす余裕などない。
島の若者達が危機感を感じ、
旅する櫂伝馬で宮島へ向かったのが、六月。
島に残された選択が少なくなっている
あれは苦渋の決断だろう。
全国には、雨後の竹の子の様に、NPOも出来たけれど、
地域社会は一向によくならない。
財務諸表をみても事業にありつける、NPO団体などわずかだ。
事務所の維持、パートの人件費さえも払えない団体が多いのではないだろうか。
ボランティアの力ばかりでは、限界がある。
責任をもって地域社会を維持してくれる若い力が必要だが構造的に根付かない。
人材を育てる以前の問題じゃなかろうか。
社会保険未加入なんて、組織も多いと思う。
国の行政方針からいっても逆行している。
全国のNPO組織も、
しっかりと、国に要求なり陳情するぐらいの組織力がないと、
住民のお世話など、できるはずもありません。
フィリピンの友人(彼はフィリピンの貧富の差に心を痛め、また教育をうけることのできない子供達に教育の機会を与えることが出来るよう、色々な慈善事業をしている。事業に失敗し、異国の地で生活している彼をみて、自分のことを第一に考えればいいのになと思う。広島市出身ということもあり長い友人になってしまった。)と4年前から、スカイプで話をしているが、あちらでは、複数の会社をもって回している得体の知れない日本の団体のビジネスの話が多いので調べてくれという依頼が多い。
建築、不動産、福祉介護事業、有料老人ホーム
昨今の景気の悪さも、影響してか、異業種の副職がやたら多い。
内情を見ると近いうちに社会問題として顕在化するんじゃないだろうか。
役員も構成員も事業実態も不鮮明な組織、活動情報も満足に住民に提示できない団体が、社会の中で不可思議な共存という形で既に形骸化していることが問題だ。
地域社会に貢献して、感謝されるのが、本来の形だろうけれど、
ミスマッチが多い。
一番の解決方法
いつも最後に思うのが、コミュニケーション力
周防大島人材ネットは、中国新聞にも取りあがられたが、
限られた地域の資源を有効に活用するには、住民の意見、発言の場所を色々な組織・団体・行政が共有し、反映できるような場所、ミーティングを増やすことが必要だろう。
なんだか、この島の事業を見ると似たようなものが多く、不思議な島になっているのではないかと思う。
それって、深く考えると
「地域との意思の疎通がとれてないこと」を露呈していることを意味するから、本当は恥ずかしいことです。
お手盛り、天ぷらは、高級官僚のすることで、
地域資源の枯渇している田舎では不釣り合いなほど、不細工なことだと思います。
この島に必要なのは、コミュニケーションの達人の養成だと思いますね。
地域をまとめ上げることのできる人材ですね。
地域のコンセンサスを得ることなく
お上にお墨付きをもらうような、スタイルはいただけませんな。
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