中国新聞から '10/9/4
広島県大崎上島町の若者が櫂伝馬(かいでんま)をこいで宮島(廿日市市)へ向かった6月の航海を、海田町の俳人井上気海さん(65)が歌にした。
島の知人と一緒にゴールで出迎えた感動などを基に、島の伝統を受け継ぐ若者の姿をたたえている。
「男度胸の大崎衆が 海を行く 旅する櫂伝馬」―。
タイトルは、実行委が企画した航海の名称と同じ「旅する櫂伝馬」。
3番まであり、演歌調の曲は知人に頼んで付けた。
大崎上島の句碑や寺を、5年前ごろから何度も訪問。
櫂伝馬を見たことはなかったが若者のチャレンジ精神に心を打たれた。
駆け付けた宮島では「感動をありがとう」と記した横断幕を手渡した。
俳人として作詞もするため、歌づくりを決めた。
「グローバルな時代だが、郷土愛あってこそ」との思いで、若者約30人が約75キロを2日でこぎ切った情景を歌詞に込めた。
【写真説明】櫂伝馬競漕を初めて観戦し、島の若者への感動を新たにする井上さん
(8月、大崎上島町東野)
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