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お盆

せっかくのお盆だが、日程の関係で前倒しで休んだため、

お盆は、上島で迎えることのできない残念な結果となった。


といっても、初めて、お盆時期に休みが取れたのが、ちょうど2年前

大崎と東野の祭りと花火大会を同時に体験することができた。

人口が減っても、これだけしっかりとした祭りができるとは、

田舎は、豊かな場所だなと実感そして感謝した。


しかし、一体何十年経って初めてなんだろう!


トラウマとして、つきまとうこと、

「当たり前のことが、ここでは、ないもできなかった。」

ことだ。

それは、色々な原因があるけれど、主に人間関係が原因。


中々、起承転結という流れにならないのが、魑魅魍魎とした

人間界の掟なのだろう。

所詮人間の視界とは、自己中心であり、広く見渡せるには

鍛錬するしか方法がないのだろう。

大崎上島備忘録も、

みなさんから、たくさんのアクセスを頂いているということは、

「公器」として度量と資質を問われているのかもしれない。


そんな、やや気落ちした気分のお盆だけれども、

福本先生の本

図説大崎島造船史を読んでいる。


造船の歴史を古代から、

近代、そして昭和63年ごろまで書かれている。

主筆中には、思わぬ出来事として、伏せられているが、

大型倒産があり、この島の造船業が不況のまっただ中に陥った時である。

また、それまで保持してきた、雇用の場も失うことになり、

人口流出が、これ以降加速していくことになる。

先生には失礼で申し訳ないが、個々の船舶会社の説明はされているが、

雇用の移り変わり、労働形態の部分までは、時間の関係だろうか、

不足しているように思える。

正直にいえば、今の国の労働管理方針は少々行きすぎた嫌いがあり、

俗にいう労働集約型産業3Kの職場、中小零細の企業のひしめく世界では、

収益力の点からも、経営側に無理難題を押しつけられている感が否めない。

決算方法も通常では考えられない、商習慣があるみたいだ。

会社経営は、常に危ない綱渡りを強いることになり、安定などあり得ない世界となっている。

何だか、知ったかぶりで脱線してしまったが、

この本でとりあげられている

「まきはだの由来」



明石のマキハダについて



などは、インターネットの世界で殆ど取りあげられておらず、

先生の本は凄く詳しく書かれてる。


また、鋼船の前の木造船の時代の材料の話題




櫂伝馬競漕



神社に祭られている絵馬の話



そして、

色街としての、木江、東野、御手洗の話

「消えいていったオチョロ船」



この章の記述は、私が読んできたどの本よりも、先生の書かれた内容のほうが、

遙かに優れた分析と適確な記述をされていた。

古今東西

色街など、

戦前・戦後の赤線を含め、風俗関連は、

いつの世も、男性にとって、興味をそそるものだし、関心が高い。

しかし、史実を歪めた過大に拡大したりしたものが、多く

風俗雑誌の一ページ的な扱いをされていることが多い。


せっかくの先生の書かれた本です。

粗末に扱わず、しっかり、考えて扱っていこうと思います。
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